「未来に残したい文学の名著『ツムグ日本文学』」(リベラル社)のイラストを描かせていただきました。
『ツムグ日本文学』は、リクルート運営のオンライン予備校「スタディサプリ」で講師をされている小柴大輔 さん、 岡本梨奈 さんが日本文学の名著をご紹介されている本となります。
ご紹介されている名著にそれぞれイラストが使用されており、一眼で物語のイメージがわくような構成です。
言わば私のような日本文学に疎い人も、この本を手に取ると「日本文学読んでみたい!」と興味がわいてくるような本✨
「エモい日本文学」「愛の日本文学」「ミステリーの日本文学」などなど、日本文学のマニアックな良書を発見できる内容となっています。
ご紹介されている全58本の中の、「乳と卵/著:川上未映子」「外科室/著:泉鏡花」「城の崎にて/著:志賀直哉」の3本のイラストを描かせていただきました。
▲乳と卵/著:川上未映子
川上未映子さん著の「乳と卵」のイラストです。
「巻子」と巻子の娘「緑子」の壮絶なワンシーン。
玉子をぶつけ合うどろどろとしたシーンです。玉子の数はおよそ2パックほど。
お互いの複雑な思いが爆発し、やがて鎮静していく切ないシーンです。
▲外科室/著:泉鏡花
泉鏡花著、外科室のワンシーンです。
医学生と華族の娘の禁断の恋。
一度しか会っていないのに長い間恋焦がれていた二人の残酷な結末。
外科室で再び燃え上がる二人の姿です。
▲城の崎にて/著:志賀直哉
城の崎にてのワンシーン。
怪我の療養んため城崎温泉に逗留する「私」。
城崎の温泉街を背景に「私」が「蜂、鼠、イモリ」の生と死に思いを馳せている場面です。
このお仕事のご依頼をいただき、久しぶりに図書館へ行きました。
お恥ずかしながらこちらの本を拝読していなかったので、実際に読みたいと思いまして。
ちょうど制作時期が夏だったので、そういえば昔は読書感想文の宿題あったなぁ、なんて懐かしい気持ちに。
3本とも、重みのあるストーリーだったためいつもとは違った画風で挑戦的なお仕事となりました。
とても楽しい本ですのでよろしかったらぜひお手に取ってごらんください!
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